体長は成獣で約10センチ前後(鼻先~尻尾の先)、体重は夏で約20~23グラム、冬は約30グラムまで太り冬眠する(*背中に黒い筋があるのがネズミ等との区別点)。漢字で書くと、「山鼠」や「冬眠鼠」と書く。
日本各地で、別名「モモトリ」「リスネズミ」「コオリネズミ」など、13もの呼び名をもつ不思議で貴重な野生動物(西村豊-ヤマネにあえた日-,2011)。
ニホンヤマネは日本に少なくとも510万年前(420万-620万年)から生息していたとされており、生きた化石や森の妖精とも呼ばれている。
完全冬眠する不思議な生態で、「不思議の国のアリス」に眠ってばかりいる変なネズミとしても出てくる。1日の半分を睡眠に費やし1年の半分を冬眠に費やす「半分、眠い」生活を送る、日本には1種しかいない珍獣である。
生態は、森林に生息し、夜に樹上性で枝を伝いながら移動し、樹洞などにコケや裂いた樹皮を集めて巣をつくる。虫や木の実などを食べる。冬は体温を大きく低下させ冬眠する(*クマは冬ごもりで冬眠はしない)。
(本文はニホンヤマネの研究者である湊秋作先生の著書を引用また参考にさせていただきました。2019.12.19に直接、やまね酒造の若林福成が湊秋作先生とお会いし、ニホンヤマネに関して意見交換もさせていただきました。)
湊秋作先生が代表を務めている「ヤマネ・いきもの研究所」様をご紹介させていただきます。(https://www.yamane-ikimono.org/)
※湊秋作先生から「ヤマネ・いきもの研究所」様のホームページURLを添付すること、その許可はいただいております。
そのニホンヤマネが生息できるような豊かな自然環境を守り同時にそれら価値を後世に繋いでいく役割を果たしていきたいとの想いから、ニホンヤマネを冠とした酒蔵名にしました。